エンディングノートプランナーとは

【エンディングノートプランナー】は、『エンディングノートの活用の仕方を理解し、活用の仕方を高齢者の方々に広めること』ができ、さらには、高齢者の方々の“人生の終わり”に向け、『残りの人生をどう過ごしていくか、将来設計・ライフプランを一緒に考えること』ができる人材のことです。

エンディングノートを書き進めていく中、高齢者の皆さんは、『残されたご家族(ご遺族)への想い』と、『ご家族の為に今、自分ができることができることは何か?』を考えられる方も多いのではないかと思います。
エンディングノートを書いたとき、“息子(娘)に家を残してあげたい”と考える方もいるかもしれません。
また、“どのように生活していけば、家族にお金が残せるか”と考える方もいるかもしれません。
高齢者の方々には、エンディングノートを活用することで、これまでの人生を振り返り、今後の人生をどう過ごしていけば良いかを考えるきっかけとなり、【エンディングノートプランナー】は、それらの機会をより有益なものとして頂くための支えとなる存在です。

エンディングノートとは

エンディングノートとは、自分に何かが起こり、意思を伝えられなくなったときのために、また、人生の最期を迎えるにあたっての自分の希望を示すために、前もってまとめておく文書のことです。
エンディングノートは、遺言のように法的に効力があるものではありません。
家族や周囲の人達に自分の意思を伝えるため、そしてもしものときの、家族達の負担を減らすために書くものです。
形式が定められているわけではありませんので、自分の希望を、思うように書き残せばよいのです。

記入する内容
  • 自分について、自分史、親戚・友人・知人について、家系図、などの自分と自分を取り巻く人々についてのこと
  • 介護、病名の告知や延命治療が必要かどうか、献体を行うかなど、病気になったときのこと
  • 預貯金、株式、不動産などの財産、加入している保険、年金など、お金のこと
  • 葬儀を行うかどうか、その場合の費用、規模、宗派、戒名など、葬儀にまつわること
  • 希望の埋葬方法、お墓がある場合はその場所、購入の場合は費用など、お墓に関すること
  • 遺品の整理や形見分け、遺言の有無、遺産の分け方など、相続に関すること

この他にも、大切な人へのメッセージや、後世に残したい思いなど、書きたいことはいろいろあると思います。
絵や写真など、画像を残したい方もおられるでしょう。
先に挙げたように、法的効力を持つもの、形式が決まったものではありませんので、緊張せずに自分の思うところを書いてよいものなのです。

 

なぜ、エンディングノートを書くのか

エンディングノートを書く理由は、いくつかあると思います。
まずはやはり、人に自分の思いを伝えるためだと思います。
もしも自分に何かが起きて、自分の意志を伝えられなくなったときでも、家族達が自分の希望を知ることができるようにするためです。
周囲の人々に伝え残すことは、葬儀や財産などへの希望だけではありません。
これまで側に居て過ごしてきた人々への、感謝の気持ちもあるでしょう。
子どもや孫、お世話になった人達へ、大切なメッセージを残すことができます。
自分の思いをはっきりと形にして残しておけることは、今後の人生を過ごす上での、安心にもつながるでしょう。
そして、エンディングノートを書くことは、自分のためでもあります。
エンディングノートを書こうと決めたとき、家族や近しい人々に伝えたい自分の思いは何か、考えることになります。
何を残していきたいか、何が自分にとって大事なのか考えながら、自分のこれまでの人生を振り返ることになります。
自分は一体どんな性格で、どんなことをしてきたのか。
生まれてからこれまで、自分はどのように生きてきたのか。
楽しいことも、大変なこともあったでしょう。
それらたくさんの思い出があって、今の自分がいることを、改めて感じさせてくれる機会が、エンディングノートを書くときです。

エンディングとはいえ、終わりのためだけに書くのではありません。
これまでの自分の人生をねぎらうため、これからの自分の人生を勇気づけるためにも、書くのです。

●書き方

エンデイングノートをどのように書いていけばよいでしょうか。
エンディングノートは、法的効力を持つ文書ではありません。
ですから、特定の形式があるわけではありません。

とりあえず気楽に書き始めてみましょう。
一度できっちりと整ったものが書けなくても大丈夫です。
とはいえ、なかなか書き出せない、という方は、自分の誕生日など、記念日に書き始めることを決めてみてはいかがでしょうか。

書く際には、消すことのできる筆記用具を使うとよいでしょう。
後で書き直せるようにしておくためです。
一度書いてしまうと取り消せない文書ではありませんので、状況や自分の気持ちが変わった時には、書きなおしてよいのです。
例えば、誕生日にはエンディングノートを再確認して、変わった点があれば書き直す、と決めてもいいでしょう。

よく書かれる項目には、以下のようなものがあります。
自分史、家系図、介護、病名告知、延命治療、財産、相続、葬儀、お墓などです。
これらを全部書いてもいいですし、家族達に伝えたい事だけでもかまいません。
もちろん、この項目にない事でも、伝え残したいことは書きましょう。

この伝えたい項目の中から、自分の思いが決まっていて、文章にしやすい項目を選んで、書き始めるといいでしょう。
書きやすいところから書いていくのです。

自分一人では、書きたいことがまとまらない場合もあるかもしれません。
その場合には、ご夫婦やご友人で一緒に書くのも良い方法です。
あまり気負わずに、楽しんで書くことができるといいですね。

●気を付けたいポイント

エンディングノートを書く上で、気をつけたいポイントがいくつかあります。 エンディングノートは、法的効力を持つ物ではありません。 法的な効力を持たせたいのであれば、遺言書を書き残す必要があります。

エンディングノートは、形式にこだわらず、伝えたいことを書き残せる物です。 どちらか片方でもいいのですが、違う意味を持つものですので、両方準備できるとよいでしょう。 遺言書には書ききれない思いを、エンディングノートに記してください。

エンディングノートは、自由に書くことができるものです。
一度書きあげたとしても、修正することができます。
自分や家族の状況が変わったり、考えや思いが変わることもあるでしょう。
その時には、エンディングノートの見直しをすることをおすすめします。
希望や思いなど、変わった点は書き直していきます。
新しく書きたいことができた場合には、追加します。

このように、見直しをすることを前提にして、エンディングノートは消せる筆記具で書いておくとよいでしょう。
あるいは、用紙を項目ごとに分けておき、書き直す項目は用紙を入れ替えるなどしましょう。

エンディングノートを書き終えた後に、忘れずに行わねばならない大事なことがあります。
それは、エンディングノートの置き場所を、家族達に伝えておくことです。
せっかく書き残した思いの詰まったノートも、見つからなくてはその思いが伝わらないことになります。
家族達が見つけやすいように、わかりやすい形でまとめて置いておきましょう。